小原崇裕のブログ『相談よもやま話』
離檀料の相場はいくら？
墓じまいしたいと思っている。高額の離檀料の話を聞くが相場はいくらかという相談というよりは質問です。
離檀料に関しての相談は過去に比べてここのところ少なくなり、相場の質問はかなり久々かと思います。お答えとしては、「相場はありません」です。今までの改葬、寺離れ等の相談経験では、離檀料を求められたケースは6割もありません。納めてほしいと言われた金額も20～30万円程度がほとんどで高額でも50万円、それ以上の100万円、200万円、300万円、500万円以上と言われたお話は稀でした。私は「離檀料は(法的に)必ず納めるものと決められたものではないですが、お寺に対して今までお世話になった感謝の気持ちを、墓じまいするときに読経していただくお布施に、ご自身が可能かつこれぐらいは感謝として示したいという額を上乗せして納めたらどうでしょうか」とお話していますが、10から30万円と言われたほとんどの方は言われた額を納得されました。(併せて申し上げるのですが、感謝の気持ちですから、払うではなく、納めるというこですね。)
さて、高額の離檀料を言われ納められないという方には、まずはお寺に、「経済的事情で高額は納められないこと」を率直に伝えるようにお話しました。結果は、①半額にする②分割でいい③理解して納められる額でいい④納めるべきものは納めてもらうです。③以外のお寺の対応は私としても理解ができませんが、そのことは別として、、経済的事情で納められないものは納められないのですから、離檀者はどうにも対応できません。結果、お寺が「無礼者、もう出ていけ」と感情的になり、結果寺離れされました。いずれにしても、お寺、離檀者層双方にとって争ってまでということとは、避けるべきであることはいうまでもありません。高額の離檀料、さらに争いになるケースの話は、インパクトがあり注目されがちですが、私の相談結果では稀であることを改めて申し上げます。
以上のようなことを、私が離檀料の相場はいくらの質問者の方にお話ししました。