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コロナ感染防止においての葬儀、法要のあり方
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コロナ感染防止においての葬儀、法要のあり方
(私製ガイドライン)

 新型コロナウィルスに感染しで身内を亡くされたご遺族(コロナご遺族)が、濃厚接触者であることから見舞うこともできない、ご遺体に対面もできず、玄関前に置かれたご遺骨を受け取る光景を、私だけでなく皆様もテレビで目にされたことでしょう。
 「死を受け入れられない」
 「自分の気持ちを誰にも話せない、聞いてもらえない」
  という辛い気持ちでいます。
 「普通のお葬式ができればけじめがつくが・・」
  等々
 コロナご遺族は、闘病を支える→看取る→弔うことが全くできなかったことに心を痛めているようです。

 また、無料仏事相談に、
「コロナ下において法要は先延ばしたほうがいいのか」「葬儀は取りやめたのだけど、初盆はどうしたら」
「葬儀はやらないほうがいいのか」
というような弔い、供養をしたいけどどうしたらいいか困惑している方からの相談が寄せられています。

 こんな時こそ、仏教、仏様の教えが出番なのに、コロナご遺族だけではなく、コロナご遺族でない方々も感染リスクを考え、葬儀、法要をどうしたらいいのか困惑されています。

 

 葬儀、法要は亡くなった方を弔うことだけではなく、残されたご遺族が生きるための仏様の教えをいただく、仏縁する場、ときでもあります。
 今、新型コロナウィルス出現によって生活環境が一変しています。何十年と続いてきた当たり前、当然だと思っていた生活様式が急変させられているのです。
 今まで良かれとされたもの、行動が真逆にだめとされてしまっているのです。

 仏様の教えに、「この世は無常」、「常(つね)」ということは「無(な)い」という教えがあります。
 何十年以上続いてきたのだから、そのまま変わらないで続くということはないということです。
 私たちは「ご縁」で生かされているということです。
 ご縁、つまり「今の状況」において生かされているということです。
 ご縁は常でなく変わるものですから、今の生活様式がそのまま続くことはないのです。
 大地震、台風等による自然災害で被災した多くの方々が、「一瞬にして家族、家、街を失った。当たり前、当然ということはないということがわかった。1日いちにちを頑張って生きていくしかない」と語っています。
 まさに、仏様の教えを実感しています。

 このコロナの感染リスク防止を最重要視しての生活様式において、私が考えている葬儀、法要をどのように行えるのか、どのようにすればいいのかをお伝えすることで、故人を偲ぶ、弔うとともに仏縁することで仏様の教えを大変な世の中を生きる支えとしていただければ幸いと思っています。
 仏様の教えでは、「苦を取り除くことはできなくても、苦でなくする」であることから、コロナウィルスの恐怖は取り除くことはできなくても薄めることができると確信しています。

 医者ではない私が言うのはおかしいと思われますが、私たちは「病は気から」と言われているように、心の持ち方、気分、精神状態が悪いとストレスから身体に支障をきたします。
 ストレスは体に良くない、コロナウィルスに対する免疫力が落ちてしまうのではないかと思います。
 仏様の教えでは、「病気は治す(なおす)のではなく、治める(おさめる)」としていますが、そのことは「コロナウィルスと共生して生きていく」ということではないでしょうか。
 コロナウィルスと共生するなかでの葬儀、法要のやり方はあると考えています。
 この世での人生は寿命があり、誰しもが生まれたからには人間としては最後、死を迎えます。冠婚葬祭において結婚式は何年でもずらせますが、葬儀はそういうわけにはいきません。(火葬をすませて後日お骨を安置しての骨葬というかたちで後日葬を行ことはできますが)。
 ですから、簡単に葬儀、法要をあきらめるのではなく、感染防止策をとったうえで可能な限りしていただきたいです。
 既に皆様方におかれてもいろいろと考えられていることと思いますが、私の私見に過ぎませんが、参考になれば幸いです。

令和2年6月2日現在

NPO法人永代供養推進協会代表理事
小原崇裕